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犬の聴力はいつから衰える?聞こえない症状のチェック方法を解説!

2017年6月23日

犬と一緒に暮らしていると、飼い主の声に反応してしっぽをブンブンと振ってくれたり、ボールをとってきてくれたりしますよね。
そんな姿を見ると本当に癒されます。

しかし、犬の耳も聞こえなくなってしまう事があるのをご存知でしょうか。

今回は、犬の耳が聞こえない原因や症状などをお伝えします。
ぜひ参考にしてみて下さいね。

犬の聴力

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犬の聴力は人間のおよそ4倍ともいわれています。
人間が10メートル近づいてようやく聞き取れる音を、犬は40メートル離れた場所から聞く事が可能です。

また、人間が聞こえる音の範囲が20~20,000Hzであるのに対し、犬は40~65,000Hzと言われています。
犬は野生で過ごしていた際、少しの物音や小動物が発する高い音域の音を聞き分けて狩りをしていたからだと考えられています。

人間にとって少しうるさいなぁと思う音でも、犬にとったら大迷惑な音かもしれません。
よく掃除機が苦手だったり、雷が苦手だったりする犬は、人間には聞こえていない様々な音が嫌でも耳入ってしまうからなのでしょうね。

耳が聞こえない原因

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犬の耳が聞こえなくなってしまう原因は何でしょうか。
生まれつきの「先天性聴覚障害」と成長する過程で起こってしまう「後天性聴覚障害」に分かれます。

生まれつきの聴覚障害は、音の受容器と呼ばれる部分の発達異常や変性によっておこってしまいます。
この聴覚障害を起こす遺伝子は、毛の色を決定している遺伝子と関係性があるとされていて、その遺伝子は主に2つです。

1つ目は、濃い色の下地に白色の点が浮き上がる毛色をしているダルメシアン、ブルテリア、イングリッシュ・セター,ブルドッグなどの「パイポールド遺伝子」。

2つ目は、黒い点々のある灰青色の毛色をしているコリー、シェルティー、ミニチュア・ダックス・フントのダップルなどの「マール遺伝子」にあるとされています。

後天性聴覚障害では、原因は様々です。

・年をとった
・甲状腺機能低下症の症状の1つ
・外耳炎、内耳炎などの耳の病気の症状
・頭部の外傷
・音を伝える脳神経の腫瘍
・長年大きな音を聞いてきた(猟犬など)
・ストレス
・原因不明の突発性のもの

年齢を重ねるごとに耳が聞こえにくくなっていくのは人間も同じですが、他の病気が隠れていて聴覚障害になってしまう恐れもあるので、もしおかしいなと思ったら動物病院に行って下さいね。

耳が聞こえない症状

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犬が耳が聞こえなくなると、どんな症状を起こすのでしょうか。
以下の7つでチェックしてみましょう。

1、名前を呼んでも振り向かない
2、大好きな言葉(ごはん、散歩、おもちゃ)などに反応しない
3、大きな音がしてもビックリしない
4、後ろから触ったり近づいたりすると「ヴ~!」とうなったりする
5、嫌いな音(花火,雷,チャイム)に吠えなくなる
6、寝ている時に大きな音をしても目が覚めない
7、先天性の聴覚障害では、しつけがうまくいかない,何度言っても覚えない

いかがでしたか?

その他、犬の聞こえをテストする簡単な方法として、犬に気づかれないような位置から少し物音を立ててみて下さい。
耳が正常なら、音の出た方に向かって耳を動かしたり顔を向けるはずです。
犬に何の変化もない場合は、耳が悪くなってきたと判断ができます。

上記の7項目のうち一つでも当てはまるようであれば、犬の耳の聞こえがちょっと不安かもしれません。
動物病院で犬の聴力検査をするのは少し難しいようで、老化による聴覚障害は治療がありません。
徐々に聞こえなくなってしまう耳の事を考えて、声かけだけでなくジェスチャーをするだとか、いつもよりもスキンシップを多く保つなど、できるだけの事をしてあげたいですよね。