犬のクッシング病 寿命と治療 – 食事療法と薬を解説!

[最終更新日]2018/03/29

犬の病気の1つ、クッシング病はご存知でしょうか。

じつは老犬になった犬の病気の中でもよくある病気です。

しかし、突然クッシング病と診断されると、完治するのか、寿命や余命はどれくらいなのか、食事療法などはあるのか気になりますよね。

今回は、そのクッシング病について詳しく説明します。

クッシング病と診断された方も、もしクッシング病を初めて聞いたという方も、ぜひ今後の参考にしてみて下さいね。

犬のクッシング病とは

クッシング病とは、犬のホルモン分泌の異常からなる病気です。

犬の左右に2つある腎臓の少し上にある「副腎/ふくじん」と呼ばれる臓器の皮質部分=副腎皮質から分泌されるコルチゾールと呼ばれるホルモン量が通常に比べて多く分泌されてしまう病気です。

クッシング病の別名は副腎皮質機能亢進症とも呼ばれています。

このクッシング病になる原因は3つあり、1つは副腎皮質にホルモンを分泌しなさいと命令する脳下垂体の異常と、もう1つは副腎皮質そのものに原因があるものです。

3つ目は副腎皮質から分泌されるコルチゾールは抗炎症作用などがあるため、人間が薬(ステロイド薬)として利用しています。

そのコルチゾールを投与され過ぎた結果、体内にホルモン量が異常に増えてしまって発症する場合です。

犬のクッシング病の症状

クッシング病になると以下のような症状が現れます。

1、お腹が異常に膨れる(腹部膨満)
2、水を良く飲み、おしっこをよくする(多飲多尿)
3、左右対称に毛が抜ける
4、よく食べるようになる
5、筋力が弱ってくる
6、元気がなくなる
7、皮膚が黒ずんでくる(色素沈着)

外見から判断できるこの症状の他に、副腎皮質から分泌されるコルチゾールは、血液中にグルコースを排出させてエネルギーの元を作る手助けを行っているので、過剰なグルコースが血液中に存在する=糖尿病も併発する事が多いです。

年齢を重ねるとこのクッシング病を発症する事が多く、副腎に腫瘍がある場合のクッシング病は雌犬の割合が高いとされています。

クッシング病になりやすい犬種もいて、ポメラニアン,ボクサー,トイ・プードル,ボストンテリア,ミニチュア・ダックス・フントなどがあげられています。

犬のクッシング病の治療

クッシング病と診断された場合、多くの治療方法としてあげられているのは過剰に分泌されてしまったコルチゾールというホルモンを壊す薬の投与です。

下垂体の腫瘍や副腎の腫瘍が原因となってクッシング病になってしまった場合でも、手術をして取り除く事は非常に難しく、完治を目指すのではなく、薬の投与で症状を抑えるのが一般的です。

しかし、この薬は病気の原因を治療するものではないために、クッシング病と診断されたら一生飲み続けなければいけない物になります。

生涯にわたって検査も投薬も必要ですので、飼い主と一緒に過ごす時間の寿命を延ばすためにも、薬の服用は必要です。

治療を続ける事で、確実に余命は伸びますし、クッシング病と診断されても治療を続けていれば長生きする犬もたくさんいます。

クッシング病の食事

クッシング病と診断された場合、薬の投薬と併用して、食事療法も取り入れると犬にかかる負担を軽減させる事が出来ます。
その食事療法は主に4つです。

1、低脂肪

クッシング症では、コルチゾールの過剰分泌によって、血液中のコレステロール値や中性脂肪値が高くなってしまいます。

そのために、食事の中に含まれている脂肪量を少なくする必要があります。

2、血糖値を上げにくい、低糖質

クッシング症では、コルチゾールの過剰分泌によって、血液中のグルコースが高い状態になります。

糖尿病を併発している犬も多いことから、食事の中で血糖値を上げてしまう炭水化物を少なくしたり、血糖値の上昇を緩やかにする食物繊維を増やしたりする必要があります。

犬のドッグフードで砂糖などの糖質を使用しているのはまれですので、注意するべきものはトウモロコシや小麦などの炭水化物が多く含まれているものは避けた方がいいでしょう。

3、良質なたんぱく質

クッシング症の犬は、代謝異常が発生しているために、常に自分自身の体の中にあるたんぱく質を必要以上に分解して利用してしまいます。

そのために筋力低下や脱毛などを引き起こしてしまいます。

その不足したたんぱく質を補うために、良質なたんぱく質がドッグフードの中に入っている必要性があります。

また、たんぱく質は与えすぎると腎臓などに負担をかける事があるために、適量のたんぱく質を考慮しなければなりません。

4、免疫力アップ食材

クッシング症の犬は、脳下垂体に腫瘍があったり副腎に腫瘍があったりする原因がほとんどです。

その腫瘍を少しでも和らげるためには免疫力アップが欠かせません。

免疫力をつかさどる器官として重要視されているのが腸の健康です。

小腸には免疫細胞の60%以上が集まっているとされ、この腸内に善玉菌を増やす事が重要です。

クッシング病の寿命・余命

愛犬がクッシング病と診断された場合の寿命や余命はどれくらいでしょうか。

クッシング病はまったく治療をしなかった場合、ほぼ確実に死に至る病気です。

下垂体腫瘍が原因のクッシング病で内科的治療での効果が認められている場合、3年以上生存する率は5割と言われていて、適切な治療が重要とお分かりいただけると思います。

また、副腎腫瘍が原因のクッシング病では、外科的治療の手術での完治が認められるほかに、悪性腫瘍であった場合は転移などをして寿命が短くなってしまう場合があります。

しかし、外科的手術が困難だとしても、適切な薬の投薬や検査によって寿命まで生きたり余命が長くなったりします。
一生投薬が続きますが、クッシング病と長く上手に付き合っていくことが重要ですね。

どんな病気でもそうですが、早期発見・早期治療が大事になってきますので、愛犬の様子が少しでもおかしいなと感じた場合は、動物病院に早めに相談に行って下さいね。

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